月に1回、東部サテライトの入居する狩野ベースで開催している企業・自治体・大学の情報交換の場「伊豆未来デザインラボ」。7月26日は初めて沼津駅北口近くの「ぬましんCOMPASS沼津」で開催しました。
ぬましんCOMPASS沼津は、沼津信用金庫が運営するコワーキングスペース、シェアオフィスといった機能を備える施設です。沼津信用金庫さんと静岡大学は、静岡県東部地域における持続可能な地域社会構築を図るため、2023年9月に連携協定を締結。
このたび、ぬましんCOMPASS沼津内のシェアオフィス「TENTOぬまづ」に、静岡大学が「沼津イノベーションオフィス」を開設しました。ここには、イノベーション社会連携推進機構の倉田俊彦特任教授が週に1回という形で常駐し、7月1日より運用が始まっています。
そうしたことからも「ぬましんCOMPASS沼津」で開催することとなった伊豆未来デザインラボ。株式会社ドコモビジネスソリューションズ・NPOサプライズ・静岡鉄道株式会社・静岡放送株式会社・有限責任監査法人トーマツ・沼津信用金庫・UR都市機構の方が参加してくださいました。
まずは「沼津イノベーションオフィス」に常駐する倉田先生から自己紹介。工業技術研究所で、研究者として研究や中小企業のサポートをしていた倉田先生。沼津高専、静岡県産業振興財団などを経て、特に医療機器コーディネーターとして、医療機器分野に進出したい企業の参入を支援してきたとのことです。
同じく、今年の7月よりぬましんCOMPASS沼津に入居したトーマツさん。日本最大級の会計事務所として有名な会社ですが、全国30ヶ所の拠点と培ってきた知見をいかし、地域課題の解決にいかしていくとのこと。具体的には中小企業スタートアップ支援、DX推進などをおこなっていくとのことでした。
静岡放送さんは、担当をされているSBSラジオ「WASABI」内で毎週木曜日11:34-43に放送している「静岡県の未来を拓く!ものづくりカンパニー」という番組を紹介。その中で、先日出演をされた木村鋳造所(清水町)さんのお話がでたのですが、フルモールド鋳造による発泡スチロールの模型を製作する会社ということで、そのような会社が近くにあることを全く知らず、情報を発信することの大事さを感じました。
みなさんに知ってほしい伊豆のものづくり企業さんがあれば、ぜひ情報を教えてください。
UR都市機構さんは、沼津市の事業を担当する方が参加してくださいました。駅南口の整備やJR貨物駅跡の公園整備などのほか、町のにぎわい創出の社会実験として駅前と仲見世商店街でおこなっていた公共空間の利活用「OPEN NUMAZU(オープンヌマヅ)」を紹介されました。有名デパートの相次ぐ閉店で衰退の進む駅前周辺ですが、こうした取り組みによって、便利で暮らしやすいまちになり、その活気ができれば伊豆の南の方に流れてくるとよいなと思います。
静岡大学からは、グローバル共創科学部で認知工学や認知心理学を専門としている須藤先生が、一般向けのe-ラーニング講座である「データサイエンスAI入門講座」を紹介。大学1,2年生くらいのレベルで16回分の動画があり、データサイエンスの基礎、統計基礎、AI基礎を学ぶことができる。受講者を募集しているのでご興味のある方は、コチラを御覧ください。
防災総合センターの小山先生は「デジタルツイン」を紹介。3次元点群を使いリアルな疑似体験のできる「デジタルツイン」について、日本全国の3D都市モデルのオープンデータ化プロジェクト「PLATEAU」では、現在200都市のデータが整備されているが、静岡県は全市町で整備されており、そのレベルにおいて沼津市が全国トップ。ブラウザベース
plateauview.mlit.go.jpなので、簡単に利用できる。このデータを利用すると、景観シミュレーションやハザードマップを簡単に作成することができるということでした。
1階は一箱本棚オーナ ー制度の「みんなの図書館」になっているぬましんCOMPASS沼津。駅から近くとても利用しやすい施設です。