静岡大学東部サテライトだより

静岡大学東部サテライト「三余塾」の記録・お知らせ

20240315 伊豆未来デザインラボとイズシカ問屋見学

職人技で手際よく加工されていくイズシカ

月に1回、狩野ベースで開催している企業・自治体・大学の情報交換の場「伊豆未来デザインラボ」。
今回は、ラボのメンバーの希望者で、東部サテライトから車で10分ほどの場所にある伊豆市の食肉加工センター「イズシカ問屋」さんを見学しました。イズシカ問屋さんは、農作物への鳥獣被害対策のために捕獲したシカ・イノシシを有効利用し、市の新たな特産品とすべく建設された施設です。(現在、イノシシの受け入れは不可)「命を最大限利活用する」をモットーに、2011年より稼働しています。
この日はシカの搬入がなかったため、解体を見学することはできず、食肉への加工作業を見学させていただきました。枝肉は低温で10日ほど熟成させることで旨味をアップ。職員の方が部位ごとに加工していき真空パック、冷凍、金属探知機を通し、出荷します。職員の方の手早い職人技にみなさん驚いていました。

市の農林水産課の方から詳しい説明がありました。

こちらは見学に際し、市への申請書の提出が必要となり、金曜日のみ見学が可能です。
施設の見学後、イズシカ問屋さんがジビエ肉を卸しているお店「大地讃頌」さんへ 。イズシカのお弁当を購入しました。
イズシカ問屋さんの見学の条件に、「市内宿泊orイズシカの飲食」とあるのですが、イズシカを食べることのできるお店は、この「大地讃頌」さん、中伊豆の「るびーな」さん、修善寺駅前の「crank」さんくらいしか分からないので、もしご存じの方がいらしたら教えていただきたいです。

大地讃頌」さんのイズシカサラダ弁当、500円!

イズシカのお弁当を食べ、午後からは企業情報交換会「伊豆未来デザインラボ」。

NPOサプライズ、加和太建設(ゲートウェイ函南)、ジオガシ旅行団、静岡鉄道、スルガ銀行サイクリングプロジェクト、ドコモビジネスソリューションズの方が参加をしてくださいました。

加和太建設さんからは、ゲートウェイ函南の観光案内所に勤務をしている職員の方が参加をしています。観光案内所や物産販売所、レストランなどがある「道の駅伊豆ゲートウェイ函南」。PFI事業として加和太建設さんが運営している施設です。ゲートウェイ函南にはラジオブースがあり、静岡エフエム放送(K-mix)の公開生放送などがおこなわれています。そのラジオブースに、伊豆半島コミュニティFMのパーソナリティが集まり、能登半島地震のチャリティ番組を予定(3/20)。応援メッセージをお客様にも読んでもらうという企画があるとのことです。

毎回、先進的な技術を紹介してくださるドコモビジネスソリューションズさんからは、漁業のスマート化についてのお話。海に行くと見かける「ブイ」。そのブイにセンサーを実装した「ICTブイ」によって、水温や塩分濃度などの海洋データを計測し、そのデータを蓄積、解析することで、養殖の質をあげていくという取り組みがおこなわれているそうです。また、カメラは水が濁ると見えないので、超音波による養殖の生育のモニタリングをおこない、魚の大きさと数を測定し、生育段階別に分ける作業に使用しているとのこと。魚の浮袋の特徴から超音波で判定するという説明に驚きました。

静岡鉄道さんは、3月24日にオープンの音羽町駅前の古いビルをリノベーションした商業施設「shiiito」を紹介。shiiito.com

カフェやクラフトビールをあつかうお店などがあるそうです!