静岡大学東部サテライトだより

静岡大学東部サテライト「三余塾」の記録・お知らせ

20231020 下山養魚場さんにてアマゴ・ワサビの生産現場を見学

で、でかい…三倍体のアマゴさん

お昼に食べた「あまご茶屋さん」のあまカツバーガー。伊豆に住んでいる方でも「アマゴ?」という方もいるかと思います。「清流の女王」と称されるアマゴはヤマメと近縁種。伊豆地方では最上流部に棲息する川魚で、味はクセがなく淡泊で甘味があります。
このアマゴを養殖している「下山養魚場」さんを見学させていただきました。

伊豆の豊かな自然恵み、山から流れる清らかな水でアマゴを育てています。

日本一のワサビ生産地である伊豆天城。伊豆市柿木の自然豊かな山間にある下山養魚場さんは、上流のワサビ田から流れてくる清流を利用してアマゴを養殖しています。
見学にいったこの日はなんと「あまご黄金いくら」として提供される卵の採卵開始日でした。金色に輝く卵。赤いサケのイクラと色が違うのは、エビやカニに含まれる天然の赤い色素であるアスタキサンチンを摂取していないからです。

「あまご黄金いくら」として、アマギフトにも選ばれています。

下山養魚場さんでは全国でも珍しい「三倍体」のアマゴを養殖しており、その大きさは通常のアマゴの2倍以上、体長50㎝ほどにもなります。
そんなに美味しいならばもっと色んなところで養殖されていてもいいのでは?と思われる方がいるかもしれませんが、まず、きれいな水が必要。そして、かなり育てるのが難しいそうです。それでもアマゴ養殖に下山さんが取り組むのは「美味しいから」。エサにも飼育方法にもこだわりを持って丁寧に育てていらっしゃいます。

長靴を履いていても冷たく感じる水の中でワサビが育っています。

ワサビも育てていらっしゃり、普段は口にすることのない、ひげ根の部分を試食させていただいたのですが、ワサビの辛味が味わえたので、何かに利用できないものかと思いました。ワサビもシカの害があるようで、葉や茎、だけではなく、辛味のある根の部分も食べることがあるそうです。

ゲートウェイ函南のマモリくんも養殖場を見学

説明をしてくださった下山社長をはじめ、スタッフのみなさん、お仕事中お邪魔をいたしました。みなさん、伊豆に旅行の際にはぜひアマゴ料理を味わってください!