2023年6月3日、4日と2日間にかけて、社会政策学会の春季大会が開催されました。場所は東京池袋の立教大学だったのですが、台風2号の影響で、すべての交通手段が利用できず、当日朝一のプログラムで発表予定だった私は、静岡の自宅で途方に暮れていました。幸い、事務局が臨機応変にハイブリット開催にしてくれたため、何とか無事に発表を終えることが出来ました。
さて、今回の内容は「地域福祉計画を評価する」というテーマで分科会が行われ、私は静岡県の事例を用いながら、現状と課題についてセオリー評価を行った結果を共有しました。セオリー評価とは、言葉通り、論理的な構造についてみていく手法です。
地域福祉計画というのは行政計画ですが、度重なる制度改正により、近年は特に地域において住民が主体的に地域福祉活動を展開することが推奨されています。この背景には社会保費の逼迫の問題があるわけです。そういう背景もあり、地域福祉活動への期待は高まりつつありますが、一方で実効性のある計画策定はできているのかというと、それはなかなか難しいのが現状です。
これからもこのテーマについてチームで研究を進めていく予定ですので、また進展があれば報告させていただきます。
