静岡大学東部サテライトだより

静岡大学東部サテライト「三余塾」の記録・お知らせ

20231020 伊豆未来デザインラボ

毎回、企業さんの先進的な取り組みを聞くことができる伊豆未来デザインラボ

月に1回、狩野ベースで開催している「伊豆未来デザインラボ」。10月20日のラボには、伊豆市産業振興協議会・一般社団法人伊豆長岡温泉エリアマネジメント・有限会社オートクラフトIZU・加和太建設株式会社・NPOサプライズ・静岡ガス株式会社・株式会社静岡新聞社・静岡鉄道株式会社・株式会社静鉄アド・パートナーズ・スルガ銀行サイクリングプロジェクト・株式会社竹屋旅館の方が参加。各社10分くらいの持ち時間で、最近の動向や連携のお願いなどについて話していただきました。

今回初参加は「株式会社竹屋旅館」さんと「一般社団法人伊豆長岡温泉エリアマネジメント」さん。
竹屋旅館さんは、本社を静岡市清水区に構えるホテル旅館運営を軸とした事業を展開している会社で、ホテルクエスト清水・ホテルジーハイブ三島・AWA西伊豆といったホテルを運営しています。沼津市戸田にある「AWA西伊豆」は2022年3月にリニューアルオープンしたホテル。「伊豆ヘルスケア温泉イノベーションプロジェクト(ICOI)を推進しており、観光×健康×ITで、旅の価値に「健康の変化」を与える「スマートヘルスツーリズム」を実践しています。
竹屋旅館さんは、観光やまちづくりを進めていくための新規事業の立ち上げにも熱心で、伊豆市でも展開されている「おともたび」のシステムを提供している株式会社Otonoや、複業を推進し静岡の活性化を目指す団体「しずおかデュアルワークラボ」を設立。糖尿病などの食事制限のある方も旅を楽しめるようにと、「健康食事業」に着手し、「一般社団法人 日本医食促進協会」を立ち上げています。

株式会社竹屋旅館 代表取締役の竹内さん

伊豆長岡温泉エリアマネジメントさんは、伊豆長岡温泉場の再生を目指し、地域や自治体、民間事業者が連携してつくるエリアプラットフォーム。月に一回に開催している「温泉場お散歩市」は、伊豆の国市の地域のイベントとして根付き始めています。今年6月、廃旅館の跡地に「さかなやステイ」という宿泊施設をオープン。コンテナハウスになっており、食事と温泉は外でという温泉場を楽しみ、地域にお金を落とす仕組みを作っています。

参加企業さんからの気になった話題としては
伊豆市産業振興協議会さんは、独鈷の湯公園で今年の夏に実施した足湯を水にした「足水」が好評だったので来年も実施予定とのこと。
株式会社静岡新聞社さんは、静岡県のサウナ協議会「We SAUNA SHIZUOKA」を紹介。水質が良いことから静岡のサウナはポテンシャルが高い。「しきじ」だけはない、静岡のサウナを楽しんでもらうことで、人が集い、ビジネスが生まれる場となり地域が盛り上がっていくのでは、ということでした。
沼津信用金庫さんは11/2・3にキラメッセぬまづで開催する「ぬまづ未来博」を紹介。産業系の博覧会ですが、地域の高校も多く参加しており、探究学習にもつなげたいとのことでした。
オートクラフトさんは、沼津視覚特別支援学校で誰もが楽しむことのできる「インクルーシブ自転車」を利用したイベントをおこなうとのこと。例えば、オートクラフトのタンデム自転車は前後でペダルが連動していないので、漕げない人が足を巻き込まれるといった事故がないとのこと。仕組みが全く分かりませんが、すごいなと思いました。

こちらがオートクラフトさんのタンデムサイクル

新しいメンバーが加わり、先進的な取り組みについて聞くことのできるこの伊豆未来デザインラボ。今回もとても刺激的でした。