静岡大学東部サテライトだより

静岡大学東部サテライト「三余塾」の記録・お知らせ

20240119 伊豆未来デザインラボ

静岡大学からは松崎町での映画撮影について学生が報告

月に1回、狩野ベースで開催している企業・自治体・大学の情報交換の場「伊豆未来デザインラボ」。1月19日のラボには、アドベンチャーサポート・伊豆市産業振興協議会・ラボ・NPOサプライズ・静岡鉄道株式会社・株式会社静鉄アド・パートナーズ・スルガ銀行サイクリングプロジェクト・時之栖ツアーズ株式会社・株式会社ドコモビジネスソリューションズ・沼津信用金庫三菱地所の方が参加。今回はゲストとして、「マーダーミステリー」の普及に努めている株式会社イマーシブの小池様にお越しいただきました。

各社が最近の動向や最新の情報を話す中で、共通の「悩み」としてあがったのが「SNSでの発信」。どうしたら「いいね」がもらえるのか、効果的な販促につながるのか、外注してよいものなのか?みなさん悩んでいるということでした。写真の撮り方や発信対象、アップする時間など、学べることもたくさんある、ということで、SNSの研究をこのラボで時間を取ってしてみるのもよいかと思いました。

時之栖ツアーズさんからは12/1にファミリー層をターゲットにリニューアルされた「百笑の湯」の紹介、静鉄アド・パートナーズさんからは河津桜の季節に向け、踊り子観光会館の上に設置された「サクラテラス」の紹介、静岡鉄道さんからは3月17日~6月16日まで運行する「僕のヒーローアカデミア」のコラボラッピング電車の紹介がありました。

静岡大学からは、研究戦略室の牧野先生が、静岡大学産学連携研究シーズ集

www.oisc.shizuoka.ac.jpを紹介し、例えば川根温泉でのメタンの発電など、伊豆でも役立つ技術があるのでは、ということでした。
研究戦略室が設立したプロジェクト研究所の一つ「超高齢化社会研究所」の所長である須藤先生からは、生活空間と実験場所を組み合わせた「リビングラボ」についての説明があり、地域のシニアと企業が、一緒にテストや調査をおこなうことで価値がでるスキームづくりに取り組んでいるとというお話がありました。

今回、松崎町で映画を製作している静岡大学農学部の学生が参加。静岡大学未来社会デザイン機構が松崎町で取り組む「2030松崎プロジェクト」の一環として、静大生が監督・脚本、松崎高校生徒が主人公、ナレーター、町内外の住民がエキストラやスタッフを務め、現在映画を製作中です。松崎が生んだ偉人である依田勉三をモチーフとした内容で、その名も「BEN BEN」。松崎町姉妹都市である帯広での「とかちリトル映画祭」をきっかけにこの映画製作が始まったことや、撮影現場での様子を話してくれました。
企業の人の前で話すことにとても緊張したとのことでしたが、地域でフィールドワークをおこなう学生が、地域で活躍する企業の人の前で、自分の活動を発表することはとても意味があると思います。実際にこの発表を通し、企業の人とのつながりもできたことから、こうした機会をこれからも持ちたいと思いました。

エンタメ×観光、これから大注目の「マーダーミステリー」

そして、今回ゲストの小池様から「マーダーミステリー」のお話。マーダーミステリーとは、人々がリアルに集まり、役になりきっておこなう体験型推理ゲームのこと。「謎解き」と違うところは、×参加型演劇なところで、謎を解く速さを競うものではなく、コミュニケーションを取ることを大事にしている。体験をシェアする面白さがあることから、観光、地域おこしとの親和性が高く、繁忙期ではない時期の店舗を利用できるといったポイントもあるとのこと。伊豆では河津町東伊豆町で実施したことがあるが、伊豆半島が一体となって、色々な地域で色々なマーダーミステリーのコンテンツを持っていると面白いのではという提案がありました。
個人的には旅先で「謎解き」に参加したところ、問題が難しすぎて周囲を楽しむ余裕がなくげんなりした思い出があるので、×参加型演劇というところに魅力を感じました。