静岡大学東部サテライトだより

静岡大学東部サテライト「三余塾」の記録・お知らせ

20240318 FMIS「集まれ!静大三余塾」ゲスト 東部サテライト石川&木村

東部サテライト近くのジオスポットを紹介します!

今クールのテーマは「ジオパークのひみつ」ということで、静岡大学東部サテライトスタッフの石川&木村が、伊豆市青羽根にある東部サテライトに近いジオスポットを二つ紹介しました。
まずは、昨年9月より東部サテライトのスタッフとして活躍している木村さんの紹介から。木村さんは伊豆市瓜生野育ち、アメリカ暮らしを経て、大好きな伊豆に戻ってきました!ラジオでは紹介していませんでしたが、カエルや虫が好きなので、カエル談義をしたい方、ぜひサテライトに遊びに来てください。

旭滝

東部サテライトから車で10分くらいのところにある旭滝は、みんな大好き「柱状節理(火山から流れ出た溶岩が冷えて固まり縮む際に規則的な5角形や6角形の柱状の割れ目になるもの)」が見られる滝です。人工的な石垣の様に見えますが、自然地形で、鉛筆を束ねて上から見たような形になっています。落差のある迫力のある滝ですが、ひっそりとしていて、穴場スポットです。先日、岸田首相も訪れています!滝の前は、虚無僧(深い編笠をかぶり、尺八を吹きながら行脚する僧)のお寺があったそうで、近くの龍泉寺というお寺には、以前修禅寺の裏にいたヤギがいます。

石積み?いえいえ、自然にできた地形「柱状節理」です。

梶山のタービダイト

東部サテライトから一番近いジオサイトで、車で5分ほど。伊豆、静岡を代表するクラフトビール「ベアードビール」の工場の敷地から狩野川を挟んで対岸に見える「源氏パイ」のような縞々の地層が、梶山のタービダイトです。これは伊豆半島が遠く南の海の海底火山だった頃、海底火山から噴出した火山灰や軽石が積もり、海底の斜面上を流れ下る「乱泥流」によってできた地層で、プレートの動きで伊豆半島が隆起した際に地上に姿をあらわしました。
ここを観察したい時は、ベアードビールさんの駐車場を許可を得て利用することができます。工場の3階がタップルームになっているので、タービダイトを見た後は、おいしいクラフトビールをぜひご購入ください。工場見学も可能(詳しくはベアードビールさんにお問い合わせください)で、先日行きましたがオススメします!

パイのような縞々の地形、梶山のタービダイト

松崎町室岩洞

(他におススメのジオサイトは?というパーソナリティ鈴木さんからの質問)
伊豆市ではないですが、松崎町の「室岩洞」は迫力があってオススメ。石材として使用されていた伊豆石の石切り場跡です。駐車場も整備されているので、松崎町観光の際にはぜひ。(3月現在、松崎町は町を代表する春の一大イベント「田んぼをつかった花畑」開催中です。)

来年度東部サテライト公開講座のお知らせ

東部サテライトでは、静岡大学公開講座を開催しています。第三回目となる来年度の講座は
9/10 「関係のなかで身近な木の価値をつくる:家具の事例から」
10/8 「森林水文学からみた日本の森林を取り巻く現状と課題」
11/19 「狩野川アユと放水路の関係について」
12/11 「狩野川河口部における微小生物の生態~海の水と川の水が混ざるところ~」
 2/18 「静岡における歴史文化を活かした発酵と巡礼ツーリズム」
開始は9月からになりますが、4/1からの申し込みとなります。詳細はこのブログでお知らせいたします。
伊豆を研究のフィールドとしている静岡大学の先生はいるものの、その成果を知る機会はあまりないので(これをしていくのが私たちの務めでもあります)、貴重な時間になると思います。ご興味のある方、ぜひお申し込みください。