静岡大学東部サテライトだより

静岡大学東部サテライト「三余塾」の記録・お知らせ

もっと知ってほしい「オートクラフト・IZU」のこと!

手で漕ぐタイプの「インクルーシブ自転車」

最近、「ナス・CAR」「キューカンbike」でバズっているオートクラフト・IZUさん。
全国で唯一のおもしろ自転車製造販売会社で、その本社&工場は伊豆市修善寺にあります。
2年前、Xで修善寺に会社があることを知った私は「大学」という虎の威を借り、工場見学に行っても良いかを尋ねたところ、快くOKをいただきました。
お話をする中で、専務の高田様には、おもしろ自転車を地域貢献にいかしたいという想い、おもしろ自転車を使用した遊び場管理のスタッフの子どもとの関わりによる変化、おもしろ自転車を乗った幼児と乗っていない幼児の補助輪なしでの自転車運転の習得についてなど、大学の資源をいかした連携ができるのではないかということがありました。
こちらの力不足もあり、すべてに取り組むことができる状況ではないですが、東部サテライト常駐の内山先生の専門が地域福祉であることから、地域の複合施設である「ふらっと月ヶ瀬」さんでの大学生のフィールドワークとして、おもしろ自転車を使った障がいのある人、高齢者、児童との交流というイベントをおこないました。

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オートクラフト・IZUさんでは、現在、誰もが楽しむことのできる「インクルーシブ自転車」の開発をしています。障がいのある人、高齢者向け、というものではなく「誰もが楽しむことができる」自転車です。沼津視覚特別支援学校では、体験会をおこない

toubusatellite.hateblo.jpばバランス感覚を養う訓練になるのでは?といった気づきや、自分の力で「風を感じる」ことの素晴らしさに感動しました。
インクルーシブ自転車の開発を含め、おもしろ自転車の持つポテンシャルをいかしていくために、オートクラフトさんと順天堂大学病院の理学療法士で絵本作家の河原さん、内山先生で定期的なミーティングもおこなっています。

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技術の高さ、オリジナリティといった製品の魅力もさることながら、私は「地元の企業」としてオートクラフト・IZUさんに注目をしています。
令和4年の出生数が87人という少子高齢化が加速する伊豆市。原因の一つは「働く場所」がないことだと思います。
専務の高田様をはじめ、スタッフの方がおもしろ自転車を愛し、伊豆を好きなこと(グルメに大変お詳しいです!)が話していて伝わってきます。
ここで働きたい、という問い合わせもあるそうで、こうした魅力ある企業が地元にあることは伊豆の誇りです。今後ともよろしくお願いいたします。