静岡大学東部サテライトだより

静岡大学東部サテライト「三余塾」の記録・お知らせ

20240524 伊豆未来デザインラボ

今回のゲストは熱海市網代にシェアハウスを立ち上げた「あのむすび」のお二人

月に1回、東部サテライトの入居する狩野ベースで開催している企業・自治体・大学の情報交換の場「伊豆未来デザインラボ」。5月24日のラボには、伊豆市産業振興協議会・NTT西日本NPOサプライズ・静岡ガス株式会社・静岡鉄道株式会社・沼津信用金庫の方が参加してくださいました。

NTT西日本さんからは静岡ホビーショーの期間に合わせ、12基のプラモニュメントをめぐるデジタルスタンプラリーを実施した報告、静岡ガスさんからは家庭の太陽光発電の余剰電力をデジタル地域通貨で買い取ることで「電力の地産地消」を促進する取り組み、沼津信用金庫さんからはぬましんCOMPASS沼津にて開催する「セカンドキャリア講座」(伊豆市地域おこし協力隊の「さとあやさん」が登壇!)

www.numashin.co.jp

の紹介などがありました。

4月に新年度を迎え、人事異動などで初参加となったメンバーも。
伊豆市産業振興協議会(DMO)さんは、これまで参加してくださっていた方が異動になったことから、新しい方より、あらためてDMOの事業内容について説明がありました。DMOとは「観光地域づくりの舵取りを担う法人」。商工会や観光協会、JA、役場の方などで構成された観光マーケティングや商品開発などを進める組織です。具体的には、伊豆市観光情報サイトの運営やAMAGIFT(伊豆市、天城の逸品)の販売、地域観光事業者さんの勉強会の運営などをおこなっています。

静岡鉄道さんは、不動産ソリューション事業部の新入社員の方が参加してくださることになったことから、こちらもあらためて事業内容を紹介。静鉄が運営する営業キロ11kmの静岡清水線の沿線マネジメントをおこなっており、コワーキングスペースや商業施設の運営をおこなっているとのことでした。3月にはシェア型社員寮をオープン。色々な会社の若手社員に入寮してもらうことで、新たなコミュニティを作っていく取り組みとのことです。

民俗学者」にリアルに会うのは皆さん初めて。事件を解決したり…ということはないそうです(笑)

私たち静岡大学からも新しいメンバーが!
今年4月に静岡大学地域創造教育センターに着任した辻本先生が今後このラボに参加することになりました。
民俗学者にあったことはありますか?」
という問いかけから始まった辻本先生の紹介。みなさんの答えはノーで、民俗学者についてのドラマや漫画のイメージだと、事件に巻き込まれがち、というところで皆さん頷いていました(笑)。先生の専門は民俗学民俗学と聞くと馴染みがないように思いますが、身の回りの日常的な物事の歴史性や多様性を調べる学問であるという説明がありました。先生のメインのミッションは、社会人の学び直し「リカレント教育」。仕事に役立つことを大学として提供し、大学教員もお互いに学びあえるような場をつくっていきたいということから、今後、このラボとの連携が期待されます。

そしてそして、今回のスペシャルゲストは、「あのむすび」の井口さんと堀尾さんです。熱海市網代にシェアハウスを立ち上げたお二人。

digital.izu-np.co.jp

静岡大学大学院生の堀尾さんと東洋大学学生の井口さんは、多世代対話型キャンプの運営で出会い、東京でのシェアハウス生活を通して、シェアハウスの立ち上げを目指しました。井口さんが網代で、地域の魅力向上・活性化を目指す団体「あじろ家守舎」のインターンをしたことから、網代に拠点を持つことに。網代の人の良さといった地域の魅力を伝えるため、そこに住み、地域に根差した企業で働きながら地域と関わることで、人と人とを心からつなぐきっかけづくりを目指しているとのことです。何か仕事でタッグが組めたら嬉しいと、ラボの皆さんへの協力を呼びかけました。

堀尾さんは、東部サテライトが取り組んでいる「2030松崎プロジェクト」の映画チームのメンバー。先日、堀尾さんが脚本を務めた松崎町の偉人「依田勉三」をモチーフとした映画「BENBEN」が完成したことから、この日は最後にこの映画を流しました。
学生が企業の人の話を聞く機会はあるかもしれませんが、企業が集まって学生の話を聞く機会はあまりないのでは?と思うので、これからもこうした機会を持てるとよいと思いました。