
月に1回開催している企業・自治体・大学の情報交換の場「伊豆未来デザインラボ」。3月21日のラボは、株式会社アーティスティックス・NPOサプライズ・静岡鉄道株式会社・株式会社ドコモビジネスソリューションズ・NAKANO yasuhiro(メディアアーティスト)・沼津信用金庫・またね自然学校・株式会社モズラボの方々が参加してくださいました。
今回、こちらで紹介させていただくのは3点、初めての参加となる「またね自然学校」さんの紹介・株式会社モズラボさんの「仏像ツアープレイベント」の紹介・静岡大学堂囿先生の取り組む「院外倫理コンサルテーション」といった取り組みについてというトピックスです。
「またね自然学校」さんの紹介
今回初めての参加となる「またね自然学校」さん。東部サテライトには大学生と連携して何かできないかということで、以前から少しだけつながりがありました。
2019年にスタートしたまたね自然学校さんは昨年法人化。中伊豆の山奥で環境教育の自然体験を提供しています。詳しくは↓をご覧ください。
こだわりは「インタープリテーション」。インタープリテーションとは、自然の知識や情報だけではなく、その背後にある意味や関係を伝えることです。同じような言葉に「ガイド」がありますが、ガイドと異なるのは気づきや発見を促し、見えるものを通して見えにくいものを伝えることとのことでした。
昨年からはシェアハウス事業も展開し、キャンプや狩猟、移住者の方と地域の方をつなぐ会などを開催。受託事業としては、修学旅行や総合学習、人材育成事業などをおこない、企業さんとは自然体験教育プログラムの開発などをしているとのこと。
子供向けのイベントは長距離歩いて野宿をするといった結構ハードなもの。ただ楽しいだけだと自己完結で終わってしまうので、何かを乗り越える経験や助け合いの経験をそこから得てほしいとのことでした。
子どもの環境教育や自然体験などをまずは親に理解してもらうためにも、GWは親子でのキャンプを開催するということですので、ご興味のある方は上記ホームページをご覧ください。
モズラボさんの「仏像ツアープレイベント」の紹介
沼津にあるシェアオフィスぬましんCOMPASS沼津にオフィスを構え、昨年8月から「wasabitravel」というツアー会社を運営しているモズラボさん。
伊豆の地域資源として、素晴らしい仏像があることを知ってほしいという思いから「仏像ツアー」を企画しており、そのプレイベント「仏像鑑賞&お守り地蔵彫刻体験」を6/1に開催します。
プログラムは、国指定重要文化財の阿弥陀三尊像をはじめ貴重な仏像を展示している函南町「かんなみ仏の里美術館」で仏像の基本を学び、その近くの長源寺さんにて、修禅寺で仏像彫刻教室を開いている仏師の方を講師に迎えた「お守り地蔵」彫刻体験をして、お土産には「ゲートウェイ函南」さんの「あみにょん焼き」をプレゼントという仏像を気軽に楽しむことができる内容になっています。詳細は下記のチラシをご覧ください。申し込みはこちらのフォームからお願いいたします。

「院外倫理コンサルテーション」の取り組み
3/21は大学の春休みであったため、いつもは授業があって参加できないグローバル共創科学部教授で、倫理学、哲学を専門とする堂囿俊彦先生から「院外倫理コンサルテーション」といったお話をいただきました。
医療や福祉において、患者さんが治療法に同意しない、家族との意見が対立といった倫理的な問題が生じた場合、病院には倫理コンサルテーションという役割があります。この倫理コンサルテーションは、在宅医療の割合の増大が加速する中、地域で医療や介護をしている人たちにとっても、必要とされているとのこと。海外では地域にこの倫理コンサルテーションがある事例はありますが、日本にはまだ浸透していません。知らない人には相談できない問題であるということもあって、顔の見える関係をまずは築いていくために、2021年から「しずおか倫理カフェ」というイベントをオンラインで開催。守秘義務の観点から、参加者は医療、ケア専門職限定とし、困っている事例を挙げてもらい、話し合うといった会とのことです。

医療ケアだけでは解決できない問題として、例えばゴミ屋敷の問題などは、地域や自治体が入らないと解決できないため、地域の中で実際に話し合える場が必要。そうした場として、地域地域包括ケアシステムの中にある「地域ケア会議」がありますが、アンケートの結果、扱っている問題の8割は、家族が複数の問題。例えば、例えば障害を持つ子お子さんを高齢親御さんがケアするといった問題を抱えているとのこと。これは、医療・介護にとどまらない、まちづくり、地域づくりの中で考えなければならない問題であり、地域包括ケアシステムは現在、医療とか介護の領域で独立している感じなので、地域包括ケアシステムがまちづくりと様々な問題をつなげていけるものになればと思うとのことでした。
堂囿先生のお話については、ラボ参加者から最近自治会に入る人が少ないといった問題が提起されました。自治会は地域の重要なネットワークで、助けを必要としている人が分からなくなってしまうことからも新しい形での運営が必要とのこと。関係人口の増加が謳われていますが、それとは違った地域のある程度濃い関係性も必要とのお話をいただきました。