先週に続き、伊豆半島ジオパーク地質系専任研究員の遠藤大介さんからお話をしていただきます。
ジオリアでの企画展について
ラジオの収録を伊豆市にある「伊豆半島ジオパークミュージアム ジオリア」にておこなったことから、話題はジオリアでの企画展の話へ。
常設としては、伊豆半島の成り立ちや自然と人間の関わりといったことについてを展示している。年に3~4回の企画展をおこなっており、リピーターの方にも楽しんでもらえるようにしているとのことで、遠藤さんはその企画、運営を担当。昨年の企画展は、近隣中学校がジオパーク学習で作ったポスターの展示、順天堂大学病院の理学療法士河原一剛さんの絵本「ひかりを灯すしま」の作品展(こちらのトークショーには東部サテライト内山先生が登壇しました。)、國學院大學博物館で開催された「三嶋の神のモノガタリ」のサテライト展示をおこないました。
「三嶋の神のモノガタリ」
※「三嶋の神のモノガタリ」展では、連携の企画として、伊豆半島ジオパークがトークショーや下田と三島でのウォーキングツアーを開催しました。
三嶋大社のルーツを辿ると、下田の白濱神社で、さらにルーツを辿ると伊豆諸島の三宅島にたどり着く。伊豆諸島の噴火が信仰に深く関わりを持っている。伊豆半島の陸上では噴火は最近していないが、伊豆大島や三宅島の噴火は自分たちの記憶にもある。昔の人は火山の噴火を神様の力ととらえ、鎮めるということで信仰が生まれてきた。元々は島の中で祀られていた神様が、信仰の拡大にともない、人の生きやすいところ、安全なところで祀ることができるように移っていたのではないか、とのことでした。
今後の企画展について
地質や生物というのは、普段の生活の中で意識しないかもしれないが、お祭りに行ったりといった暮らしの中で、土地の成り立ちなどを自然と知ってほしいと思い、企画を考えている。今年も3~4回の企画展を予定しており。そのうちの一つは大きなテーマとして「平和」を考えている。紛争が起きているような地域のことを少しでも自分事として考えられるような企画を準備しているとのことで、今年の展示も楽しみです。
次週に続きます。