静岡大学東部サテライトだより

静岡大学東部サテライト「三余塾」の記録・お知らせ

20240628 伊豆未来デザインラボ

月に1回、東部サテライトの入居する狩野ベースで開催している企業・自治体・大学の情報交換の場「伊豆未来デザインラボ」。6月28日のラボには、アドベンチャーサポート・伊豆市産業振興協議会・株式会社ドコモビジネスソリューションズ・NPOサプライズ・静岡ガス株式会社・静岡鉄道株式会社・静岡放送株式会社・スルガ銀行株式会社・沼津信用金庫の方が参加してくださいました。

静岡ガスさんは、太陽光パネルで発電した電力を「自営線」を介して企業間で融通するという脱炭素先行地域での取り組みを紹介。例として、あまり電気を使用しない常温の物流倉庫を持つ会社の太陽光発電から、電気を多く使う冷凍冷蔵庫を持つ会社へ、自営線を使うことで、電気を上手くやりとりできるとのこと。電気を使うが太陽光発電に屋根を使えない施設があれば、こうした方法も提案できるとのことでした。

ドコモさんは、静岡県がオープンデータとして公開している「3D点群データ」を読み込み、現況の地形に複数の3Dモデルや点群を統合して「見える化」できるシステム「Landlog Viewer」を紹介。iPadiPhoneを使ってその場で計測したデータを元々の読み込んだ地形に重ねて分析ができるので、例えば被災地に行って計測をおこなうことで、必要な土砂の量などをすぐに計算できるとのことです。

静岡大学からは地域創造教育センターの辻本先生が「リカレント教育」について説明。社会人が学び直しをするリカレント教育。語学、情報デジタル系、金融といった分野の実践・現場レベルのスキルを身につけたいというニーズが多く、受講のための早退が認められるような働きながら受講できる環境の整備が求められているとのことです。
大学がリカレント教育を担うに際し、企業のニーズがきちんと把握できていないことから、参加企業の方に対し、
・大学には大学院がすでにある。働きながら2年で修士をとるという選択肢についてどう思うか?
・2年間大学院でしっかり学ぶのと、リカレントレベルでピンポイントに学ぶこと、社会的にはどちらのニーズが高いのか?
という質問をしました。
参加企業の方からは、修士取った後の会社での働き方のイメージが分からない、会社から費用の支援がない、有休を使って通うことになると思う、といった意見がありました。
大学は、実践に学術的な裏付けをつけつつ学べる環境を作っていくこと、学びたいニーズと教員とのマッチングをしていくことが必要となっていく、ということで、今後ますますこの会の存在が大学にとって大きなものになっていくと思います。

NPOサプライズさんからは、ランチタイムに地域で活躍する様々なゲストの話を聞くことができる勉強会「ゲストから学ぶ ランチタイムZoom」の紹介。

www.surprizu2012.jp

「聞くだけ」「ランチタイム」ということで、気軽に参加ができると思いますので、ご興味のある方、ぜひご参加ください。