静岡大学東部サテライトだより

静岡大学東部サテライト「三余塾」の記録・お知らせ

20230821 FMIS「集まれ!!静大三余塾」 オートクラフト・IZU高田さん&内山先生

こちらは手で動かすタイプのおもしろ自転車、大人も夢中になります!

今回の「集まれ!!静大三余塾」は、内山先生と日本で唯一「おもしろ自転車」を製造・販売するオートクラフト・IZUの高田さんが登場。オートクラフトさんとのお付き合いはかれこれ1年になる東部サテライト。最初は、おもしろ自転車を使用したイベントを学生が手伝うといったことから連携が始まりました。

そんな中で、高田さんがインクルーシブ(障がいの有無や性別などに関係なく共生していくこと)な地域づくりに興味があるということから、地域福祉が専門の内山先生と考え方が合い、学生を交えた活動が多くなってきました。
高田さんはこれまでに「こういう自転車があったら面白い」という気持ちで、色々な自転車を制作してきましたが、例えば手で動かす自転車。これは、足が動かない人のために作ったものではありませんが、足に不自由がある人でも、小さな子どもでも楽しむことができる、という気づきがあり、現在すべての人が楽しむのことできるインクルーシブ自転車の開発に注力しています。

手で漕ぐタイプのてんとう虫自転車がヒントに!

そのインクルーシブ自転車を含むおもしろ自転車を利用したイベントを内山先生の受け持っている大学生がスタッフとなり、伊豆市月ヶ瀬の複合施設で開催。高齢者と障害のある方、子どもたちがおもしろ自転車というツールを通して、とても楽しんでいました。普段は外に出たがらない高齢の方が積極的に自転車をこぐといった、こちらが予想しなかったような発見もありました。

最近のオートクラフトさんの大きな動きとして、内山先生とのつながりから順天堂大学病院の理学療法士、河原さん

toubusatellite.hateblo.jp

とのつながりができたことが大きいとのこと。理学療法士としての立場から、この筋肉を動かすにはどういう自転車がいいのか?といったアドバイスをいただき、リハビリにもなるようなインクルーシブ自転車を共同開発し、実際にリハビリにおもしろ自転車を利用していければと思うとのことでした。
また、おもしろ自転車が高齢者が外に出るきっかけや、自転車に乗れない子どもが乗れるようになるといった「効果」をデータとして解析して「見える」ようにしていくためにも、大学との連携が必要ということで、これからも一緒に活動を進めていきたいと思います。

オートクラフトさんは、8月19日に開催した伊豆の国市狩野川神島公園のプレ開催でおもしろ自転車のイベントを実施。8時に開場し15時の閉会まで、人が途切れず700人のお客さんがおもしろ自転車を楽しんだということです。
自転車というツールには、大きな可能性があることをあらためて気付かされた今回のラジオでした。